電撃アルティマニア

ゲームと映画をこよなく愛する社会人。ゲームは私の人生の教科書、ゲーム脳なんてくそくらえ!!

ミュージカル映画の歴史を変えた、グレイテスト・ショーマンはなぜ素晴らしかったのかを考察してみる。【レビューネタバレあり】

f:id:kawachan0726:20180217023824j:plain

 興奮冷めやらぬ中、見終えたテンションで書きなぐっています。どうも去年映画を100本見た私です。ミュージカル映画を見終えた後ってなんでこんな陽気な気分になるのでしょうか、帰りの道で鼻歌交じりに足踏み&スキップしていました。(不審者)

割とミュージカル映画も見ていて雨に歌えば、サウンドオブミュージック、オペラ座の怪人、DREAM GARLSなどなど上げればきりがないですがそこそこ数を見たジャンルで、その中でも映画として選ぶミュージカル映画一位はまさしくこちらになると思います。

 ラ・ラ・ランドが売れたからって持ち上げすぎでしょ?という方もいると思います。確かにこのスタッフに対する期待値や個人的なお気に入りっていうのも念頭にはあるのですが、それを差し引いても今作のグレイテストショーマンは完成度が非常に高かった!!何が素晴らしかったのかをまとめながらこれから見に行く人も見ようか迷っている人もぜひ読んでいただけると嬉しいです。久々に知ってほしい見てほしい映画だと思えた作品でした。

 

[目次] 

 

 

まずなぜネタバレありのレビューにしてあるか

私は映画のレビューを書くときあまりネタバレをしたくない人です。映画の内容が漏れる事によりそのストーリーの驚きであったり感動っていうものが減るように感じるから。ネタバレありにしてあっても本質的な部分であったり核心に迫るような所は書いていません。しかし、じゃあなぜ今回はネタバレありなのか。それは、ストーリーがわかっていても劇中歌で使われる音楽や映像は見ないとわからないから。

こういった点はやはりミュージカル映画の特権であってやはり見るなら音響の整った劇場で見た方がいいしグレイテストショーマンも間違いなくそれに該当するので劇場でやっている間に映画館にぜひ足を運んで頂きたいと強く思ったからでした。

 

そもそもグレイテストショーマンて?

19世紀に活躍したエンターテイナー、P・T・バーナムの成功を描くミュージカル映画。P・T・バーナムヒュー・ジャックマンが、パートナーのフィリップをザック・エフロンが演じる。音楽を手がけるのは、「ラ・ラ・ランド」で歌曲賞を受賞したベンジ・パセックジャスティン・ポールのコンビが担当する。この作品の題名「The Greatest Showman」はバーナムが上映した「The Greatest Show on Earth」からとったもの。

 職を失った夢想家のバーナムは、あるアイデアをきっかけにショービジネスの道へと足を踏み入れる。様々な仲間を集め、彼らのショー(後のリングリング・ブラザーズ・アンド・バーナム・アンド・ベイリー・サーカス)は一躍有名になるが、そのショーは社会には認められず、反対する者も少なくなかった。この状況にバーナムは苦悩するが、相棒のフィリップの協力によりショーの仲間を連れてビクトリア女王に拝謁することができた。そこで彼はオペラ歌手のジェニー・リンドと出会い、彼女のアメリカ公演を成功させれば、今度こそ日の目を見ることが出来ると考えたバーナムは、フィリップにサーカスを譲り、ジェニーの公演に全てを注ぐことを決意する。

(Wikipediaより)

サーカスを築き上げたバーナムの挫折と成功をエンターテイメントにし自伝的映画に近いでしょうか。ストーリーに関しても王道でよくあるサクセスストーリーです。ミュージカル映画にそこまでストーリー展開を求めていないのでそこは問題なしでした。

サーカス団のみんなが個性的で体や心の障害を持った人間達が集まってみんなを笑顔にするっていう話もすごく刺さったし、嫌われた人間は他の人間には優しくできるという悲しいけれどとても真に迫った話だと感じました。

 

ラ・ラ・ランドのスタッフってそんなすごいの?

まずこの話をするにあたって、私がかなりの衝撃を受けた映画があります。それが

『セッション』

f:id:kawachan0726:20180217024155j:plain

この映画の内容が非常にエッジの効いたとげのある映画だったからです。内容に関してはあえて書きませんがぜひ見てください。凄いですからww

そしてこの作品で使われていたジャズの楽曲が非常に秀逸。ジャズ自体とても難しいジャンルの曲をこうも高水準でまとめた作品はお目に書かれていませんでした。

そこからこのスタッフ陣営の曲に一目置いていた中で、人気爆発したのがラ・ラ・ランドだったわけです。こちらはストーリーに関しては大衆向けに作られたまろやかな作品でしたがやはり構成や楽曲に関してもよくできた作品でした。それはグレイテストショーマンの期待値も上がるわけです。

 

具体的に何が凄かったのか

f:id:kawachan0726:20180217024314j:plain

まずは主役のバーナム役のヒュージャックマン。レミゼラブルから歌手としての評価も非常に高かった彼。ウルヴァリンをやっていた時期が懐かしいですね。当然そんな彼がセンターを張るわけですから、当然楽曲のレベルも相当に上がります。見ている客を最初に引き込む大事なイントロ部分の『The Greatest Show』

これは予告のシーンでも少しだけ出ていますね。非常に素晴らしい入りでしためちゃくちゃやられました。見ながら足踏みしちゃいますよあれは。そこから奥さんとの掛け合いであったり要所で見せるソロ曲もとても素晴らしかった。

 

f:id:kawachan0726:20180217024345j:plain

そして、道中で仲間になる相棒フィリップを担当したのがハイスクールミュージカルで主人公の座を射止めたザック・エフロン。こちらの作品はディズニーのミュージカル映画で、音楽を最も大事にするディズニー制作陣が大抜擢した彼。歌が上手くないわけがない!そんな彼を相方に迎えての『The Other Side』めちゃくちゃかっこいい。二人の息の合ったステップはほんとに最高でした。

 

f:id:kawachan0726:20180217024413j:plain

今回私が一番やられたのが彼女でした。リンド役のレベッカとそちらの歌唱を担当したローレン。劇中で歌った『Never enough』が一番鳥肌が立った場所でした。ストーリー上非常に大事なシーンで盛り上げ方が凄かったという補正がありますが本当にここは凄かった・・・。

 

f:id:kawachan0726:20180217024444j:plain

後は、忘れてはいけないのが髭女?レティ・ルッツ役のキアラ・セトル。この方が歌う『This is me』がまあかっこいい!パーティを追い出され自分たちがはみ出し者だと思い知らされてもめげずに立ち上がるという強い思いを歌うこのシーンで心を動かされた人は多いのではないでしょうか。

 

次に、やはり要所で光るキレのあるダンスパートとショーらしい空中ブランコなどを使った圧倒的パフォーマンス。これが全体的に他のミュージカル映画にはない疾走感を生んでいました。バーナム夫妻がOPで屋上で踊るダンスのキレ半端ない。

中でも圧巻だったのは、フィリップと恋に落ちたアンの二人が歌う『Rewrite the Stars』のシーン。この空中ブランコを使ったパフォーマンスと歌がとても素晴らしかった。 めちゃくちゃかっこいい。

 

まとめ

と、ここまでほぼノンストップで書きなぐったわけですが間違いなくアカデミー賞候補間違いなく上位に食い込んできた作品で、まず間違いなくレンタルされるのはかなり先になると思うので気になった人はぜひ劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか。

帰りに秒でサントラをゲットしたのは内緒の話。