電撃アルティマニア

ゲームと映画をこよなく愛する社会人。ゲームは私の人生の教科書、ゲーム脳なんてくそくらえ!!

映画のキャッチコピーハイパーダサい選手権

 映画のジャケット。

その映画がどんなものなのか興味を惹かせる最も大事な最初の広告。それがいかに重要でセンスが必要か容易に想像できるだろう。

しかし!そのジャケットを彩るキャッチコピーとビジュアルが邦題になった途端様子が変わってくる。

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巨大バチが襲ってくるこちらの映画スタング。

 

センスが凄い

 

ちゃんとホラー映画としての恐怖感を煽りシンプルだけど色使いも良く秀逸なジャケットである。

こちらが邦題になると

 

 

 

 

 

 

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とりあえず痛そうである。

なんと言ってもぎゃぁぁぁぁ痛ってぇぇぇぇと叫んでるぐらいなのだ。しかもこのジャケットに映る巨大蜂。本編で出てこない(ここまでの大きさは)

もう突っ込みどころ満載なのだ。どうしたこれ考えたやつ。圧倒的なセンスのなさ。

 

 

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続いてはこちら、驚くほどの退院したさぶり。なんてったって二回いれるぐらいなのだ。

しかもこちらの映画も病院に閉じ込められる映画ではあるが心霊スポットの廃病棟でパリピ達が騒ぐだけの映画。入院したわけではない。この文字を入れたやつは間違いなく映画の本編をみていないであろうことは予測がつく。ネットで悪魔除霊を調べる映画は多分これだけであろう。

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いよいよジョジョばりの擬音を入れ始めた。ここまで読んでくれた方ならわかるだろう。そうンボボボボォと悪魔に憑依された女の子は叫ばないのだ。

ホラー映画自体がだいたいB級だから仕方がないとはいえここまで行くと映画が可哀想に思えてくる。レベッカのおっぱいは非常によかった。

 

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カエルが踏み潰されたようなフレーズが今回は入ってきた。もちろんカエルはでてこない。こちらに関しては後半が面白かっただけにB級映画感全開に出されちゃうとちょっと悲しくなってしまう。人体発火起こす霊はなかなかに迫力があったんだけどなぁ。

 

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洋画だけかと思いきや日本の映画にも入ってくる。確かにそうなんだけどこの映画は脳をいじってあの世を作り出すというか光とは死みたいなとてもカタルシスな内容だけにこのフレーズを入れる事で途端につまらなさが出てしまう。中村ゆりちゃんが良い演技してるんだよなぁ。

 

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そして今回ゲオで出されたテリファー。十分この顔いれてるだけでホラー感が出るのにたった一言言葉をいれるだけでおっさんが若い子にLINEしてるおっさんLINEになってしまった。 (なんちゃって)

90年代の良いホラー感でてる意欲作なんだけどなぁ。

 

ここまで見ていただけでもまだほんの一部にしかすぎないが、いかにキャッチフレーズが大事かというのが分かってもらえただろうか。映画を見るに当たってとても大事なファクターであるはずのジャケットとキャッチフレーズがこんな感じではたして日本の映画業界は大丈夫なんだろうかと不安になる。

 

なぜこうも映画の邦題がダサいかしかもやたらと『〇〇の監督』『全米ナンバーワン』『〇〇のスタッフ総指揮』というキャッチコピーが入ってしまうのにも当然理由があった。それはいたってシンプルで

日本の映画を見る文化自体が海外に比べて乏しいという事実故になのだ。日本人というものはとてもミーハーで売れている作品人気作品にしか手を出さない。人気若手俳優達が出るお涙頂戴な映画や青春甘酸っぱい映画。これにしか火がつかない。映画自体の魅力が伝わりづらいのだ。だからなんとしても人気映画の監督、奇抜なキャッチフレーズ、情報量過多の文字列がジャケットを覆い尽くしてしまう。

これを読んでくれた方にどうか今度TSUTAYAに行ってみて改めて自分のセンスだけで映画を手にとってもらいたい。その瞬間からあなたは立派な映画マニアだしその映画があたりであってもハズレであってもその2時間はきっと前よりも素晴らしいものになると思うから。映画文化がもっと広く日本にも広がることを願って。